• 防腐剤や合成界面活性剤を使わない、ATP配合の基礎化粧品

    第3回のおはなし

    石けんのヒ・ミ・ツ

    みなさんが何気なく使っている「固形石けん」、まさに化学反応によって出来ていることをご存じでしょうか。

    化学式で固形石けんを一般的に表すと・・・

        R-COONa です。

    原材料は、油脂と水酸化ナトリウム(「苛性ソーダ」とも呼ばれてます)。
    この2つを混ぜ合わせて起こる化学反応で、石けんはできます。
     
    この化学反応を式で表すと・・・

    油脂  +  水酸化ナトリウム → グリセリン + 脂肪酸ナトリウム(石けん)

    上記の化学式を見ると、「脂肪酸ナトリウム=石けん」となっていますが、ここには、原材料(油脂)の種類によって、油を構成している脂肪酸の種類(R1,R2,R3・・・)と割合が異なり、出来上がる石けんの脂肪酸組成に違いが出てくるというヒミツがあります。

     この「違い」が=石けんの「特徴」です。

    また、この原材料(例えばスイートアーモンドオイルやココナッツオイル)の収穫場所や時期によっても、その油脂の組成には違いが出ます。


    どんな石けんを作りたいかによって油脂の種類を選び、さらにその材料自体の組成をもとに、より肌に刺激が起きないように・・・使い心地が良くなるように・・・汚れが落ちるように・・・などなど、原材料の選定と配合にこだわって「バランスの良い石けん」をつくりました。ぜひ試してみてください。

     さらにもうひとつ・・・

    ルシェーヌでは、「使い心地が良くなるように」や、「汚れがおちるように」だけではなく、肌に刺激が起きないように、ヒトの皮脂の脂肪酸組成と近くなるように石けんの脂肪酸の配合を考えています。

    もちろん!

    配合は数値だけでは無く、試作品を作っては、泡の耐久試験や使用感のテストなどを何度も何度も繰り返して・・・
    そして、ルシェーヌの石けんは生まれました!

    ここで少し気になるお話し・・・

    ルシェーヌの石けんには、スィートアーモンドオイルとココナッツオイルが使用されています。

    ココナッツオイルは肌に刺激が強いのでは?

    と、お思いになる方がいらっしゃるかもしれませんが、オイル(油脂)が石けんになる過程で、ココナッツオイルが持つ刺激の原因となる物質はその性質を失います。ですので、ココナッツオイルを直接塗るのとは異なります。

    最後に・・・

    泡で汚れを落としましょう!とよく聞きますね。けれど、泡のキメの違いで汚れの落ち具合に差がでることはご存じでしょうか?

    そもそも、汚れは脂肪酸でできた泡の中に取り込まれて落とすことができます。
    泡がキメ細かいとその分表面張力が働き、泡が長持ちするのと同時に、泡ひとつひとつが小さいことで汚れをたくさん引き込むことができるのです。

    ふかふかのスポンジが水を吸うのを想像してみてください。
    原理は違いますが、泡に汚れが吸い込こまれていくイメージです。

    ビシャビシャの目の荒い泡よりも、キメ細かい濃密な泡の方がよく汚れを吸い込みそうですよね?


    そして大切なのは、泡がキメ細かいだけでなく、脂肪酸組成も大事だということ。

    前に述べたように、ルシェーヌでは、この脂肪酸組成のバランスは人の脂肪酸の配合に近づけて作成しているので、肌から余分に油脂を取ることなく、刺激は少なく、なおかつ汚れを落とすことができます。

    ルシェーヌの固形石けんは、防腐剤はもちろん発泡剤なども一切入っていません。

    もし泡立ちが悪いと感じられるときは、水分を足しては泡立てるを繰り返してみてください。
    しっかりとしたキメ細かい濃密な泡が完成します。

    最近、お肌の調子が優れない方や乾燥が気になる方など、ほんの少し石けんのヒミツを意識しつつ、しっかり泡で洗顔してみてください。

    肌に必要な皮脂は残しつつ、汚れを落として清潔に!お肌はイキイキしてくるでしょう。